テレビドアホン(テレビインターホン、カメラドアホン)とは?

ドアホンの実例テレビドアホンとは、ビデオカメラ付きのドアホンのことです。玄関の玄関子機(ドアホン子機とも言います)と室内の親機が音声通話できるだけでなく、玄関子機のカメラで撮影した映像を親機で表示したり記録したりすることもできます。

玄関ドアにある除き窓(ドアスコープ)と比べて、テレビドアホンでは、はるかに鮮明な画像を見ることができます。

テレビドアホンは、「テレビ」という名前が付いていますが、普通の「テレビ」とは直接には関係ありません。しかし、機種によっては、カメラで撮影した映像を、専用のアダプターを介して、テレビに映して見ることができます。通常のテレビ番組を視聴中に来客があると、テレビ画面の一部に玄関子機からの映像が表示されます。ただし、どのテレビでもこのような表示が可能というわけではなく、テレビドアホンのメーカーがサポートする一部の機種のテレビのみ可能です。

テレビドアホンは、テレビインターホン、カメラドアホン、あるいは、カメラインターホンとも呼ばれます。


テレビドアホンは、ドアチャイム(ドアアラーム)機能、ドアホン(音声通話)機能、テレビ機能(カメラによる映像監視・記録機能)を備えた複合的な防犯製品です。

テレビドアホンは、玄関子機のカメラで撮影した映像を、室内の親機やモニター子機(副親機とも言います)の液晶モニターなどに表示します。初期のものはモノクロ映像で表示されましたが、最近ではカラー映像が主流になってきました。

映像の撮影は、通常、玄関子機の押しボタンを押してチャイムが鳴ってからスタートし、一定の時間、一定の枚数だけ、カメラで撮影された映像が親機に表示・記録されます。機種によっては、画像記録はしないで音声記録だけを行う製品や、音声記録はしないで画像記録だけをおこうなう製品もあります。

親機やモニター子機のモニター画面に表示される映像は動画ですが、親機のメモリーに記録される映像は通常は動画ではありません。音声は連続して記録されますが、画像は数秒おきに静止画が記録されるだけです。そのため、撮影のタイミングがずれると、来訪者が向きを変えたり移動したりして、顔がまったく映らないこともありえます。標準的な防犯カメラシステムと比べると、テレビドアホンの画像記録機能は万全ではありません。

それでも、居住者には来訪者の映像と音声が十分にわかり、他方、来訪者には室内の様子は音声でしかわからないため、不審者に対しては威圧効果があります。

親機やモニター子機に、話す声を変えるボイスチェンジ機能が付いていれば、女性の声を男性の声に変えるなどして、不審者やストーカーを威圧する効果も期待できます。

たとえ玄関子機のボタンが押されない場合でも、あやしいと感じたら、親機やモニター子機を操作して、玄関先の映像を表示してチェックしたり、その映像を録画することができます。

玄関子機の押しボタンを来訪者が一回押すと、映像・音声記録が一定時間行われます。ただし、テレビドアホンの記録容量には制限があるので、頻繁に来訪者が来ると、記録情報が一杯になり、古い記録情報から少しずつ削除されてしまいます。

防犯効果を考えた場合、音声だけのドアホンよりも、画像監視できるテレビドアホンのほうがより効果的です。

ただし、監視カメラとは違い、テレビドアホンはあまり画質がよくなく、監視範囲が狭く、また映像・音声記録の保存期間も短いため、本格的な防犯には向きません。

テレビドアホンは、従来のドアホンと同様に、一般に、成人男性の肩〜胸の高さに玄関子機を設置します。そのため、背の高い男性が玄関に立った場合、下から見上げた顔がモニターに表示されます。また、設置の位置によっては、来訪者の顔が十分に画面内に入らない場合もあります。

それを防ぐため、設置時に親機から映像を確認し、必要なら、玄関子機のカメラの角度を微調節して、来訪者の顔がよく映るように設定する必要があります。

それでも、訪問者の身長が極端に高かったり低かったりすると、監視画面から顔が外れてしまう可能性があります。高級な機種では、このような場合、親機からリモコンでそのつどカメラの角度を変えて、最適な映像を映し出すことができる製品もあります。

センサーカメラと連動する機種では、訪問者が玄関子機の押しボタンを押さなくても、人が監視範囲内に立入っただけで、映像と音声の表示と記録がスタートします。防犯用には、とても役に立つ機能です。

訪問者が日陰に入っていると、顔部分が暗く写ってしまいます。しかし、逆光補正機能を備えた製品であると、顔部分を明るく表示できます。

玄関子機にライト(照明用ランプ)が付いている場合は、夜間でもカラー映像でモニターできます。ランプが付いていないない場合は、ほとんど白黒に近い映像になります。

また、住宅用火災警報器と連動する多機能型のテレビドアホンもあります。火災発生時に、どの部屋の住宅用火災センサーが鳴っているのか、親機からすばやく確認できます。