地中海ダイエットとは?

南ヨーロッパ、特に、地中海地方は、北ヨーロッパに比べて、心臓病による死亡率が非常に低いことで知られていました。

そこで、アメリカの生理学者アンセル・キーズ博士が中心となり、世界各国を対象とした大規模な疫学調査が1950年代〜1960年台にかけて行われました。

この地中海沿岸の人々の伝統的な食生活を研究して考案されたのが、地中海ダイエットです。特に、ギリシアと南イタリアの人々の食生活を基準としたものです。

地中海ダイエットは、伝統食に基づき健康的な食習慣を身につけ、その結果として減量しようという方法です。


地中海ダイエットでは、食事内容に特徴があります。極端なカロリー制限はしません。

適度な脂肪、果物、野菜、精製していない穀類、ナッツ類、魚、貝、少量の肉、チーズを食べ、オリーブ油を多量に使います。調理法としては、加熱時間を短くして、素材をなるべく生かようにします。ワインを適量飲むのも推奨されます。

地中海ダイエットの注意事項は、より具体的に言うと、以下のようになります。

季節の野菜や果物、穀物などの植物性の食物をたっぷり摂ります。

野菜は生だけでなく、調理したものも摂ります。

パン、米、穀類、パスタ、ポレンタ、クスクス、ブルグールなどの精白度の低い主食や、ポテト類、豆類、木の実、シード(カボチャやひまわりの種子)も多く食べます。

次に、加工度の低い食物を、多種類、多めに食べます。

また、油脂はオリーブオイルを主にとります。

料理の味付けは、塩、こしょう、スパイスなどで行い、マーガリン、ショートニング、バター、生クリームは減らします。

脂質は25%から35%ぐらいに減らし、特に肉に多い飽和脂肪酸は7%〜8%以下にします。

乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)は少なめにし、ローファットのものを選びます。

魚や鶏肉は週に数回程度摂取します。玉子は週に0〜4個にします。

赤身の肉は月に数回(1カ月の合計は340g〜450g)にします。脂身は避けます。

デザートは主に果物を摂ります。砂糖やバター、生クリームの多い甘いものは、週に数回に減らします。

十分な運動をします。

ワインは、男性なら1日にグラス2〜3杯、女性なら1〜2杯を飲みます。ただし、飲み過ぎないように。


地中海式ダイエットでは、1日の塩分摂取量が5g以下です。日本人の1日あたりの塩分摂取量が10g以上であるのと比べて、かなり少なめです。また、和食と違い、野菜とオリーブオイルを大量に摂取します。オリーブオイル中のオレイン酸が血液の酸化を防ぎ、リノール酸とリノレン酸が皮膚の老化を防ぎます。極端な食事制限はしないので、長続きしやすいダイエット法です。

地中海ダイエットを継続すると、血圧、グルコース値、インスリン、総コレステロール、中性脂肪が下がり、健康的な体質に変わってゆくと言われています。心臓病や血管病にかかってしまった人でも、地中海ダイエットを摂ることによって、再発や、死亡の危険性を減らせるそうです。



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